「このままでは嶺北が寂れてしまう」そんな危機感から町長選に出馬した加藤和さんに直撃してきた!


消滅集落という言葉を聞いたことありますか?

文字通り、過疎化の進行により集落の人口が0になってしまった集落のことです。

そして、国土交通省の調査によると、「消滅集落になる可能性のある集落」がもっとも多い地域は、四国であるとされているのです。

これは、嶺北地域をPRする「れいほくTV」としても捨て置けない問題・・・。
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今回のれいほくTVでは、このような事実に危機感を抱き町長選に出馬した 加藤 和(のどか)さん にインタビューしました!

どんな想いを抱いて町長選に出馬されたのでしょうか?

気になりますよね!!

では、早速ですがお話を伺っていきましょう。

 

大学卒業して嶺北に移住した加藤さん

加藤和さんのプロフィール(@kato_nodoka
東京都出身。2006年に高知県の本山町に移住。移住15年目の現在、町営住宅クラインガルテンもとやまの管理人。2020年度は本山町長選挙に立候補するなど、地域をもっと良くしたいと考え活動している。

 

ーーー現在はどんなお仕事をされているんですか?

クラインガルテンもとやまという施設の管理人をしています。
クラインガルテンもとやまは、大石集落にある農園付き貸し住宅です。

掃除や片付けなどに加えて、山の中に入って水道の整備なども行いますよ!

 

ーーー貸し住宅というと、どんな方が住まれるのですか?

移住を考えている人が多いですね。

都会から急に家を買って生活して…というのはハードルが高い。

その前に、まずは住宅を借りて住んでみたいという人を受け入れる施設になっています。

 

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加藤さんのご自宅からの風景

 

ーーーそういう施設なんですね!それにしても、標高も高く、眺めも最高ですね!

クラインガルテンもとやま の近くには、ブランド米である土佐天空の郷が栽培されている棚田が広がっています。

見晴らしはとても良いですね。

 

クラインガルテンの基本情報
・利用条件:嶺北地域外に住んでいる人など
・和室、キッチン、ロフト、バス、トイレ、テラス付き!
・1区画年額40万円、敷金10万円
詳しくはこちら
http://www.town.motoyama.kochi.jp/download/?t=LD&id=820&fid=2837

 

移住の決め手は…気候!

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紅葉の隙間からのぞく太陽



ーーー加藤さんの出身は東京都なんですよね?もともと嶺北地域と繋がりがあったんですか?

学生まで東京で過ごし、大学卒業とともに嶺北地域に移住しました。

学生時代から移住したいという気持ちは強かったので、どの土地にしようかと各地を巡っていました。
そこでビビッときたのが、嶺北地域でした。

ーーーズバリ、決め手は何でしたか?

高知県の嶺北地域以外にも、島根県や五島列島も回ったんです。
どれも良かったのですが、最終的な決め手は気候でした。

晴れの日が多いということですね。

ーーーなるほど!実際に自分の足で移住先探しをされたんですね!移住をした後はどのような生活をされていたんですか?

農業研修生として半年くらい農業を学びました。

その後も自分で土地を借りて米作りをしてみたり、興味本位で色々なことに挑戦していましたね。

家を建てるための土地を買った後は、work wayの受け入れもしていました。

ーーーwork…wayですか?

work wayは海外から日本に来られた方と、それを受け入れる人を繋ぐサービスです。

私たちは宿泊するための部屋と食事を提供する代わりに、訪れた方に少しだけ仕事をお願いするという仕組みです。


ーーー面白いサービスですね!なぜwork wayを使って海外の方を受け入れようと思ったんですか?

違う文化に触れることができるのも魅力の一つですが・・・・。

単純に家の周りの整備を手伝ってもらいたかったんです(笑)

1人じゃ当然管理しきれないので、草刈り薪割り、子守りなどをお願いすることもあります。

 

ーーーそうなんですね!workawayではどのようにマッチングするのでしょう?

まずはこちらから年齢や話せる言語、生活の様子などについて条件を提示します。
その条件に当てはまる方からの申請を受け入れ側が承諾すると、成立です。

今はコロナの関係で難しいかもしれませんが、労働力が欲しいという方にはメリットがありそうです!

 

本山町長選に出馬した理由は、嶺北へのある思い

本山町の選挙を伝える新聞記事

 

ーーー加藤さんは、今年(2020年度)の本山町長選に立候補されていました。出馬のきっかけは?

嶺北地域がさびれていく気配を感じたことです。

1つ例を挙げるならば、3年前、家の近くに耕作放棄地ができたことです。

それまではおじいさんが農業をしていたのですが、年だからということでした。

僕は何十年も続いてきたその田んぼが山に返っていくのが嫌だと思ったんです。

 

ーーーそこで行政の力が必要だと感じたんですか?

僕1人の力を使えば、ある程度の田んぼは何とかなるかもしれません。

ですが本山町、嶺北地域の田んぼを全てということはできません。

ここで方法の一つとして、町長になるという選択肢があったんです。

 

ーーー嶺北という地をもっと良くしたいという思いで、立候補されたんですね。
当選するかどうかはともかく、嶺北を良くしたい!
こういう意志を表明することは大事だと思い立候補に至りました。

嶺北地域や本山町はもっと盛り上がることができると思います。
さびれていく部分であっても、自治体レベルで活動すれば食い止めることができます。

 

ーーーなるほど…起業という選択肢もありそうですが?

嶺北地域のような小さな町では自治体が最も大きな影響力を持ちます。
民間企業が多くサービスが多様な大都市とは違うんですね。

 

ーーー選挙で掲げたコンセプトは何だったのでしょう?

嶺北を誰もが幸せに暮らすことができる理想郷にするということです。

選挙出馬時の加藤さん
 

ーーー誰もが幸せに暮らす…とても心に響くコンセプトですね。

幸せの定義は、とても難しいと思います。
個人の価値観によっても大きく違う。

加えてお金、健康、仕事、生活、人間関係など色々な要素が関わってくるからです。

 

ーーー確かに、これが幸せだ!というのは分かりませんね。

究極の幸せとは何かと聞かれたら、結局は分からない訳です。
そこは哲学の話になってきます。

ただ政治的な話で言えば、目の前にやるべきことがあります。
例えば労働時間を減らすことであったり、豊かな環境を整えたりといったことです。

 

加藤さんが定義する幸せとは?

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加藤さんが飼われているヤギ

 

ーーー加藤さんにとって幸せとは何でしょう?

難しいですね(笑)
ただ、一つ言えるのは今、時代の流れは僕が思う幸せとは逆行していることです。

 

ーーーというと?

つまり、個人化です。
テストは1人で受けますよね?
税金も1人単位で納税します。

つまり、生活全体が個人レベルに近付いているんです。

 

ーーー確かに、そういう傾向はありますね。

そうした個人化の流れは、どうも人間の本質に合っていない気がします。

人類が辿ってきた歴史を見ても、人間は集団で生活するのが合っているんだと思うんです。

 

ーーーそれでは集団で生活することが加藤さんにとっての幸せということでしょうか?

やってみないと分からないのでまだ仮定ですが…。

深い繋がりを持った数十人〜100人くらいの共同体の中で生活する方が、幸せに近付くのではないかと考えています。

 

 

ーーー共同体!

そうした共同体を作ってその中で生活してみたいですね。
そこで自分がどう感じるのか、どんなことが起きるのか、どんな問題が発生するのかを実験してみたいと思っています。

 

そして実は1人、もう既に僕の家の近くに住んでもらっているんです。

 

ーーーもう既に実験は始まっているということですね!

この実験で、人間は共同体の中にいた方がいいと僕が思えば、胸を張ってそういう方向に進めていくことができます

 

これは政治とは全く関係ない個人的な実験計画なのですが、どうなるか楽しみですね。

 

田舎では一人一人の力が大きく影響する


自然あふれるご自宅付近でインタビューさせていただきました!

加藤さんのお話をお伺いして、嶺北のような田舎では行政の担う役割は非常に大きいということを再認識しました。

それと同時に、一人一人の担う役割も大きいのだと思います。

例えば、加藤さんのような方が一人加わるだけでも、地域にとっての影響力は非常に大きいです。

れいほくTVも、嶺北地域に活力を与えるような人を呼び込めるよう、より良い発信活動をしていこうと気持ちを新たにしました。

このメディアの運営者

田舎ディベロッパー君

高知県嶺北地方をPRする『れいほくTV』の編集長 普段は、藤川工務店で田舎を開拓する仕事に幅広く従事! 好きな食べ物は、『きゅうり・キウイ』などミドリの食べ物。 冷静沈着に淡々と事を進めるのが得意。

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