好きなことを追求したら移住してた!アウトドアマン、安武裕海さんの移住秘話。

コロナ禍でも密を避けて楽しめることから、最近はアウトドアブームが広がっています。

「田舎に移住してアウトドアを楽しむ暮らしをしたいな」

そう憧れる方も増えてきているのではないでしょうか。

そうはいっても、仕事は何をするのか?どんな感じでアウトドアと暮らしを楽しむのか?…などの疑問も多いかと思います。

ということで、今回はアウトドアが好きで、気がついたら本山町に移住をしていたという安武裕海さんに突撃インタビュー!!

アウトドアが好きで移住を考えている方は必見です!

福岡から単身でれいほくへ移住

安武 裕海(やすたけ ひろうみ)さん

1994年生まれ、福岡県出身。本山町地域おこし協力隊アウトドア事業推進員として3年間着任。
協力隊卒業後も、アウトドアガイドの仕事をしながら、本山町で暮らしている。

れいほくへ移住を決めるまで

引用:安武さんのInstagramより

—移住前はどんな仕事をされていたのでしょうか?

福岡で料理人をしていました。

—料理人!どのくらいその仕事に就かれていたんですか?

専門学校時代から、修行も兼ねて働いていて、それを合わせれば3年ほど働いていました。

—料理人志望だったとは今の安武さんから思うと、意外ですね。

居酒屋が好きで、居酒屋を出したいと思って、そのために専門学校へ進みました。

「こんな店を出したい!」と思うようなお店に出会ったのが大きかったですね。

—料理人から、その後はどのように本山町まで辿り着かれたのでしょうか?

料理人の仕事をやめて、福岡を飛び出して、東京まで原付で行って、しばらくは東京で過ごしていました。

派遣バイトをしながら暮らしていたんですが、お金がなくなってしまって(笑)

そのときに住み込みができるシーズンバイトを探していたら、群馬のスキー場を見つけて、そこが今思えばはじめてのアウトドアなことをするきっかけになりましたね。

—それは意外です…!そこから四国にたどり着くまではどのような経緯だったのでしょうか?

ずっとスキー場にこもっていたので、スキーだけでなくスノボーもやって楽しんでいました。

しかし、シーズン終わりの頃になり、この仕事に就いている人たちは夏はどんな仕事をするんだろうと思って、周りに聞いてみたところ、四国のラフティングガイドをしているという話を聞きました。

ちょうどお世話になっている方もされていて、その方と一緒に四国にきて、ラフティングガイドをやることになりました。

—そうだったんですね。そしたらそのご縁で、そのまま本山町に来られたのでしょうか?

それがはじめてのラフティングガイドとしてのシーズンで、またそのシーズンを終えて、群馬のスキー場へ冬は戻りました。

ちょうどその時に、本山町地域おこし協力隊のアウトドア事業推進員の募集を見たのがきっかけでした。

本山町地域おこし協力隊のアウトドア事業推進員という働き方

協力隊や地域の仲間と一緒に竹林整備の仕事(画像提供:安武さん)

—それで応募されて、本山町に来られたんですね。なるほど…!でもなぜ協力隊という道を選ばれたのでしょうか?

アウトドア推進員という枠だったこともあり、かつ田舎暮らしには以前から興味がありました

さらにラフティングの仕事をしている上で、いろいろなつながりもあって、応募を決めました。

—本山町地域おこし協力隊のアウトドア事業推進員としての活動内容はどんな感じでしたか?

1年目は、とにかく人とつながることをテーマに活動をしていました。

具体的には、町民向けのアウトドアのイベントを開催したりなどです。

2年目は、モンベルアウトドアヴィレッジという施設のオープンが間近だったこともあって、それに合わせてガイド養成を行うのが中心となりました。

最後の3年目は、施設がオープンし、そこでのガイドとして活動をしたりという3年間を過ごしました。

ラフティングガイド中の安武さん(写真右、画像提供:安武さん)

地域おこし協力隊卒業のその後

地元酒蔵・桂月で季節バイトも経験(画像提供:安武さん)

—有意義な3年間を過ごされたんですね。協力隊卒業後の進路は悩まれましたか?

2年目、3年目の冬に地元の酒蔵で働かせてもらっていて、夏はガイドの仕事が忙しいのですが、冬の仕事として酒蔵や林業など、こちらに住みながらそういった季節に応じた働き方をするのもいいなあと思っていました。

—確かにこちらの方はそういった働き方をされている方が多いですよね。安武さんは嶺北に住んで5年が経つとのことですが、嶺北の魅力はズバリなんでしょうか?

僕自身、移住しようと思ってここにきたわけではなくて、たまたまアウトドアの仕事があったからここにきました

色々調べた上で本山町にきたわけではなかったけれども、実際に住んで、人との関係性ができてきて、ここに住み続けたいなあと思う場所になりました

嶺北地域に関しては、特に地元の方も移住者を受け入れてくれるような感じがすごくありますね。

それを特に感じたエピソードとして、雨で洗濯物が濡れていたことがあって、地元の方が

「本当は濡れるから取り込んであげたかったのだけど、以前、移住した人の洗濯物を取り込んだのだけど、それが嫌でその家を出て行ったことがあったから、今回は取り込まなかったの。ごめんね。」

と聞いて、地域の方も色々考えて接してくださっているんだなあと、気にしてもらえているというのがすごく心温まりました。

—確かにそれはいい話ですね。逆に嶺北に住んでいて感じるデメリットはありますか?

夏にイベントが盛りだくさんすぎて、忙しくなってしまいます…。

楽しいイベントがありすぎて、全部行きたいけど行けないのが悲しいです(笑)

—確かにアウトドアガイドもしながらだから、余計に忙しくなりますよね(笑)なんとも安武さんらしくてほっこりしました。

移住は思うよりも気負わずできるものだと思う

よさこいに出たときの写真(画像提供:安武さん)

—最後、移住を考える方になんでも一言お願いします。

移住関係の話で聞いたことがあるんですが、ドラえもんパターンと、のび太くんパターンが移住では成功するという話があるんですよね。

ドラえもんパターンは、ドラえもんみたいに何でもできる人で、みんなから頼られるようなパターン。

そんな方は地域とつながるのも早いと言われているんですよね。

逆に僕はのび太くんパターンなのですが、地域の人を頼って、「これどうやったらいいのか教えてほしい」など、いろいろなところに顔を出して、地域の人に受け入れられるというパターン。

そういう人も移住が成功しやすいと言われているようで、何か特別なスキルがなくても移住というのはできるということをお伝えできたらと思います。

—実体験からも感じられた、安武さんらしいメッセージ、ありがとうございます。これからもアウトドア活動、広めていってください!

アウトドアを楽しむには最高の環境がある「れいほく」

今回、安武さんの取材の中で印象的だったのは、れいほくの自然を五感で楽しまれているんだなあということ。

楽しまれている様子が安武さんの表情からにじみ出ていて、すごく楽しい取材でした。

安武さんが好きなことをとことん追求され、実践されていることはもちろんですが、自然からもらうパワーもたくさんあるんだろうなと勝手ながらに感じました。

れいほくは言わずもがな、川や山に囲まれた自然環境豊かな地域。

この環境を生かしたアウトドアの仕事があるのも、この地域ならではで、最近では県内外から多くの方がそんなアウトドアアクティビティを楽しみに来られています。

今回はそんなアウトドアの仕事をされている安武さんに直接お話をお伺いしましたが、移住地としてれいほくを考えておられる方に、れいほくの魅力が少しでも伝わればうれしいなと思います。

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